単独で動作可能な省電力サーバシステム(Power-saving Server System: PSS)と高可用性サーバシステム(Ring-type Dynamic Backup Server System: RDBSS)を複合動作させることで,専用の管理サーバを必要としない省電力かつ高可用性サーバシステムを開発する.PSSとRDBSSの特徴,複合動作を実現する場合の問題点及びその解決方法を示す.また,PSS及びRDBSSの管理プログラムにおける動作効率の悪化を防ぐために,システムインタフェイス方式を採用する.本提案方式を採用した実験システムを構築し,サーバシステムの構成変更やサーバ故障を再現する実験を行い,PSSとRDBSSの単独及び複合動作時における処理時間の比較を行う.実験結果から,提案方式による省電力かつ高可用性サーバシステムが安定稼働することを示す.
近年,デジタルプラットフォームにおけるパーソナライズ技術は進展しているものの,多くは外的属性に基づく最適化に留まり,ユーザーの心理的・内面的側面への踏み込みは十分とは言えない.本研究は,この課題に対し,ユーザー自身が「自分の分身と対話している」ように感じられる「分身型パーソナルAIエージェント(Personalized AI Agent:PAIA)」を新たな情報システムとして提案する.
本研究におけるPAIAは,外見的分身性(視覚的類似)による即時的な自己同一性の喚起と,内面的分身性(個性の反映)による反復的体験を通じた内面的整合性の累積という二層的構造を持つと仮定する.本研究の目的は,この分身性要因が自己同一性と購買意向に影響を与える自己同一性媒介モデルの妥当性を,独自に構築するPAIAの情報システムを通じて検証することである.