一般社団法人 情報システム学会
一般社団法人情報システム学会
浦昭二記念賞選定規程
2016年(平成28年)7月11日制定
2023年(令和5年)2月4日改定
第1条 [目的]
浦昭二記念賞は、情報システム学会の設立に力を尽くされた故浦昭二先生(慶應義塾大学/新潟国際情報大学 名誉教授)の情報システム学確立に向けた熱意と功績を記念して設立するものである。情報システム分野で社会に貢献している個人や組織を表彰することにより、当学会が掲げる人間中心の情報システムの考え方の普及に努めることを目的とする。
浦昭二記念事業及びご寄付のお願いに示される「B.浦昭二記念賞表彰賞金のためのご寄付」で集まった寄付を基金として、毎年表彰を継続する。
本規程は、浦記念賞選定の運営方法について定めるものである。
第2条 [表彰の種類と対象]
1.表彰の種類
原則として以下の4種類とする。
(1) 浦昭二記念論文賞  情報システム学の研究に関する優れた論文を表彰する
(2) 浦昭二記念実践賞  情報システム学の実践、教育に関する顕著な業績を表彰する
(3) 浦昭二記念特別賞  情報システム学の発展に対する著しい業績や貢献を表彰する
(4) 浦昭二記念功績賞  情報システム学会の管理・運営を通じた学会活動の充実・発展への寄与を表彰する
各賞とも,浦昭二記念事業を基金として年1件に賞金5万円を授与する。ただし、論文賞,実践賞,特別賞の各賞金に「B.浦昭二記念賞表彰賞金のためのご寄付」を基金として奨励金として付与することができる。奨励金は、5万円とする。
2. 表彰の対象
情報システム学会員に限定せず、広く情報システムの研究、実践、教育、普及などに貢献した個人または組織とする。ただし、表彰に相応しい対象がない場合は該当なしとすることもある。当面は日本国内の活動に対象を限定するが、将来その範囲を広げることを考える。
第3条 [選考方法]
情報システム学会の理事、監事、評議員、一般会員から候補を推薦いただき、それを浦昭二記念賞選定委員会(以下、選定委員会という。)で審議、選考し、理事会で決定する(附則4「浦昭二記念賞推薦書」様式により推薦)。
選定委員会の構成は、会長が理事会に諮り決定する。
第4条 [表彰の選考基準]
1. 表彰の選考基準
審査に当たっては、故浦昭二先生が主張されていた「情報システム学は、我々を取り巻く環境・状況の仕組みを情報システムとして考察し、その本質をとらえ、そこに横たわる問題を究明し、その在り方を改善することを目指す」という実践的な理念を重視する。したがって、表彰対象は、情報技術分野に限定せず、人間活動や組織活動となじみの取れた人間中心の情報システムという観点を反映した研究(基礎から応用までを含む)、実践、教育、普及活動など幅広い領域を対象とする(附則3「表彰対象の分野」を参照)。
2. 奨励金付与
選定委員会は、各賞の選考にあたって奨励金付与について決定し、賞金と併せて理事会に諮る。
第5条 [推薦募集時期と表彰時期]
毎年7月中旬推薦募集開始、8月末応募締め切りとし、当該年度の全国大会・研究発表大会で対外的に発表し表彰する。
第6条 [規程の変更]
この規程は、理事会の決議を経て変更できるものとする。
附則
1. この規程は、2016年(平成28年)7月11日から施行する。
2. この規程は、2023年(令和5年)2月4日から施行する。
3. 表彰対象の分野
表彰候補の推薦に当たっては、表彰対象の分野、業績の形態(論文、実践)を表記する。論文・実践の対象分野の特定には、本学会が2014年に発刊した『新情報システム学序説― 人間中心の情報システムを目指して! ―』に示している目次の該当箇所(複数でも可)を利用する。この目次に該当しない分野にあっては、情報システム学との関連に関する説明を加える。また、特別賞、功労賞については、前記に関わらず推薦可能とする。
[新情報システム学序説目次]
序章 新情報システム学体系化の目的と基本的な考え方
第1部 情報と情報システムの概念
 1章 情報とは何か
 2章 人間の情報行動
 3章 人間はどのように情報システムをつくってきたのか
 4章 情報システム実現のための技術の発展
 5章 現代の情報システム事例
第2部 情報システムをどのように作っていくのか
 6章 情報システムのライフサイクルと開発方法論
 7章 情報システムに関係する組織
 8章 情報システムの企画
 9章 プロジェクトマネジメント
 10章 対象世界と組織活動のモデリング
 11章 問題解決技術と要件定義
 12章 情報システムの設計・実装・運用・保守
第3部 現代情報システムの課題
 13章 情報システム問題のケーススタディ
 14章 情報システムの利用と評価
 15章 情報システムにおける倫理、法と情報セキュリティ
 16章 情報システムの教育
 
Copyright © 2010 Information Systems Society of Japan