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情報システム学会 メールマガジン
2022.5.30 No.17-02
2022年5月号(5月30日(月)発行)目次
[1] 放送大学番組(再放送)のご紹介
[2] 開催案内 第13回 HIS研究会開催案内(6月17日開催)
[3] 特別寄稿 オーギュスタン・ベルク著
「俳句における言葉の露点と景色」の邦訳によせて
(IS技術者のためのPsytech2020研究会 三村和子)
[4] 連載 発注者からみた官公庁情報システムの現状と課題(岩崎和隆)
第33回 官公庁とDX(16)発注者のためのパッケージソフトウェア論
[5] 連載 “Well-being”ことはじめ(三村和子)
第54回 前には戻らない、前に進む
[6] 連載 プロマネの現場から(蒼海憲治)
第170回 ベンダー選定時の心得
[7] 連載 情報システムの本質に迫る(芳賀正憲)
第180回 情報システム学の体系化と問題解決
[8] 教員募集 桃山学院大学ビジネスデザイン学部
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[1] 放送大学番組(再放送)のご紹介
山口高平名誉会長(前会長、慶應義塾大学)がプロデュースされた
番組が再放送されます。前回の放送を見逃された方は、この機会に
ぜひご覧ください。第1回 (6/ 23木 朝6:00/夜19:30の2回)の
対談コーナーで伊藤名誉会員が情報システムプロデューサについて
説明され、AI プロデューサとの関連性を議論します。
詳細は、https://www.issj.net/mm/mm17/01/mm1701-ai-ai.pdf
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[2] 開催案内 第13回 HIS研究会開催案内(6月17日開催)
テーマ デザインの知としての情報システム学(仮)
講 師 須永剛司氏(東京芸術大学名誉教授)
日 時 6月17日(金) 18:00〜20:00
場 所 法政大学デザイン工学部(市ヶ谷)
詳細は 詳しくは下記を参照ください。
http://www.issj.net/mm/mm17/02/dm1702-his-his13.pdf
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[3] 特別寄稿 オーギュスタン・ベルク著
「俳句における言葉の露点と景色」の邦訳によせて
(IS技術者のためのPsytech2020研究会 三村和子)
今年2月に寄稿したオーギュスタン・ベルク著「俳句における言葉の露
点と景色」邦訳について、識者の方々から感想をいただいています。これ
までに寄せられた感想を元に、「言葉の露点」の重要性について検討しま
す。
基礎情報学を創始された西垣通先生から特筆すべきご意見をいただきま
した。「きわめて示唆に富む内容」であること、さらに「現代のIT文明を
きちんと批判的にとらえ、設計者の意識を変えるのに有用」であるとのこ
とです。「言葉の露点」の考え方を情報システム産業あるいは研究分野な
どの関係者が理解することが大変重要であること、そして日本のISプロジ
ェクトではマネジメント/エンジニアリングの各工程において、言葉の露
点に欧米と差があることを前提としたコミュニケーションへと変化させ、
プロジェクトマネジメントに適用していく必要があることを今後も訴えて
いきたいと思います。
(全文は、下記リンクからご覧ください。)
https://www.issj.net/mm/mm17/02/mm1702-rtn-rtn.pdf
(邦訳は、下記リンクからご覧ください。)
https://www.issj.net/mm/mm16/11/mm1611-ab-ab.pdf
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[4] 連載 発注者からみた官公庁情報システムの現状と課題(岩崎和隆)
第33回 官公庁とDX(16)発注者のためのパッケージソフトウェア論
1 はじめに
私は、パッケージソフトウェアについて、学会発表予稿論文や当メ
ルマガ記事で何度か論じてきました。そこで、本稿では、発注者の視
座でパッケージソフトウェアについて、現在の私の考えをお示ししま
す。
発注者の視座によるパッケージソフトウェア論は、官公庁特有分野
でなく官民共通分野ですが、官公庁の方が3つの理由で、このような考
察の有用性がより高いと考えます。一つ目は、官公庁の競争的調達では、
受注者選定にあたり、選定基準を定める必要があるからです。発注者が
パッケージソフトウェア前提で調達しているとき、ないし受注希望者か
らパッケージソフトウェアの提案が予想されるときは、選定基準におい
てパッケージソフトウェアをどのように扱うか、決める必要があります。
この、決めるということには、発注者がパッケージソフトウェアを前提
にしないが受注希望者がパッケージソフトウェアを提案する可能性があ
るとき、パッケージソフトウェア特有の事項を考慮することだけでなく、
考慮しないと決めることも含みます。
(全文は、下記リンクからご覧ください。)
https://www.issj.net/mm/mm17/02/mm1702-gk-gk.pdf
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[5] 連載 “Well-being”ことはじめ(三村和子)
第54回 前には戻らない、前に進む
先月号に引き続き、コロナ禍の影響を受けて働く人の心理・行動の変
化に注目して、IS技術者のメンタルプロセス・マネジメントに活かせる
ことについて検討します。
労働政策研究・研修機構による就労者の今後の働き方についての調査
(2020年12月時点)*1 * 2では、以下の3つの傾向を元に「多くの就労者
が、伝統的な雇用関係の存続を望んでいる」と述べられています。
1)特定企業での長期勤続が適宜転職するよりも好まれる
2)組織のメンバーであることを軸にした雇用関係が特定ジョブに従
事することを軸にした雇用関係よりも好まれる
3)労働時間が収入に反映される裁量のない働き方が労働時間が収入
に反映されない裁量のある働き方よりも好まれる
(全文は、下記リンクからご覧ください。)
https://www.issj.net/mm/mm17/02/mm1702-wb-wb.pdf
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[6] 連載 プロマネの現場から(蒼海憲治)
第170回 ベンダー選定時の心得
前回、ベンダー(パートナー)との付き合い方について気を付けるべ
き点について述べましたが、今回は、その前段にあたるベンダー選定時
に考慮すべき点を考えたいと思います。
ベンダー・マネジメントのプロセスは、長尾清一さんの『ベンダー・
マネジメントの極意』に基づいて紹介すると、次のようになります。
まず自社の外注化戦略(自社のコアコンピテンシーを把握し、外注化
の目的・なぜ外注化するのか)を策定した後、外注化プランを策定しま
す。外注化プランにおいては、何を・いつ外注化するかの発注プランを
整理後、ベンダーをコントロールするための進捗やレビュー方法など
管理指標をあらかじめ策定し、ベンダー選定の事前調査として、ベン
ダー市場調査を行い、対象とするベンダーに対して面談実施または、
RFIによる情報収集を行います。その後、RFPを作成し、ベンダーへ提案
書の提出を依頼し、技術面・マネジメント面・価格面の評価を行い、ベ
ンダーを決定します。
(全文は、下記リンクからご覧ください。)
https://www.issj.net/mm/mm17/02/mm1702-pg-pg.pdf
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[7] 連載 情報システムの本質に迫る(芳賀正憲)
第180回 情報システム学の体系化と問題解決
体系化の目的は、その領域で起きている問題の解決が、普遍的にでき
るようにしていくことです。重大な問題が起きているのに、その解決が
できなければ、体系化ができているとは言えません。
浦昭二先生は、情報システム学の実践プロセスとして次の2項目を挙
げられました。
(1)世の中の仕組みを情報システムとして考察し、その本質を捉えること
(2)世の中の仕組みに横たわる問題を究明し、そのあり様を改善すること
ここで(2)は、情報システム学の対象である「世の中の仕組み」に問
題が存在していれば解決するようにと言われていて、学問として、いわ
ば当たり前のことです。それをわざわざ挙げられたのは、それまで情報
システム学の知識体系や教育体系と称するものがあっても、問題解決に
ほとんど役立っていなかったからだと思われます。
(全文は、下記リンクからご覧ください。)
https://www.issj.net/mm/mm17/02/mm1702-hs-hs.pdf
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[8] 教員募集 桃山学院大学ビジネスデザイン学部
桃山学院大学ビジネスデザイン学部 任期付特任教員
(応募締め切り日:2022年6月10日(金)消印有効)
詳細は、https://www.andrew.ac.jp/gakuin/
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04月29日号は・・ https://www.issj.net/mm/mm17/01/mm1701.html
03月30日号は・・ https://www.issj.net/mm/mm16/12/mm1612.html
02月25日号は・・ https://www.issj.net/mm/mm16/11/mm1611.html
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編集長 :川野喜一、 副編集長:永田奈央美
編集委員:岩崎慎一、上野南海雄、魚田勝臣、神沼靖子、小林義人、
芳賀正憲(50音順)
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