プログラム

大会の当日の全体プログラムは以下の通りです.

日付内容
13:00-13:10会長,大会実行委員長挨拶
13:10-14:25基調講演1
14:25-15:40基調講演2
15:40-16:00表彰式

ISSJ2020の研究発表プログラムは以下の通りです.ISSJ2020ではオンデマンドによる発表のため,期間中に参加者の方は研究発表プレゼンテーションを自由に視聴することができ,発表に対して質問やコメントを付加することができます.

研究発表プログラム(一般)

研究発表プログラム(学生)

日付内容
11月17日(火)論文投稿締切
12月1日(火)動画投稿締切
12月5日(土)9:00~
12月11日(金)17:00
研究発表動画公開・質問コメント期間
12月12日(土)質問コメントを発表者に連絡
12月18日(金)質問コメント回答公開

基調講演

基調講演は2件で,12月5日(土)当日にネット会議システム(Zoomを予定)で行います.

山本龍彦氏

講 演 者
山本龍彦氏(慶應義塾大学 法科大学院 教授)

演  題
日本の個人情報保護法制の現在・未来 -- 憲法と比較法の視点から

講演内容
日本の個人情報保護法制を理解するにはあ,その背景にあるプライバシー権論やデータ保護に関する国際動向を知っておく必要がある.そうでないと,あらぬ誤解が生じ,知らず知らずに法に反する行為をしてしまったり,逆に,データ利活用について過度に萎縮してしまったりする.本講演では,報告者が専門とする憲法学の議論を踏まえて,日本のプライバシー権論の歩みを整理したうえ,データ保護法制に関する欧米の動向を概観し,日本の個人情報保護法制の〈現在地〉と〈未来〉を描出してみたい.

略  歴
慶應義塾大学法科大学院教授.慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI) 副所長.
1999年,慶應義塾大学法学部法律学科卒業.2001年,同大学院法学研究科修士課程修了.2005年,同大学院法学研究科博士課程単位取得退学.2007年,博士(法学・慶應義塾大学).桐蔭横浜大学法学部専任講師,同准教授を経て現職.
司法試験考査委員(14~15年),ワシントン大学ロースクール客員教授(17年),内閣府 消費者委員会専門委員(オンラインプラットフォームにおける取引の在り方に関する専門調査会)(18年~19年),経済産業省・公正取引委員会・総務省「デジタルプラットフォームを巡る取引環境整備に関する検討会」委員(18年~19年),総務省「AIネットワーク社会推進会議(AIガバナンス検討会)」構成員(17年~),一般社団法人ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会理事(18年~),総務省・経済産業省「情報信託機能の認定スキームの在り方に関する検討会」委員(18年~),個人情報保護委員会「個人情報保護法 いわゆる3年ごと見直しに係る有識者ヒアリング」委員(19年5月).東京都青少年問題協議会委員(19年~)
ヤフー「プラットフォームサービスの運営のあり方検討会」座長,リクルート「データ利活用に関する諮問委員会」委員,NEC「デジタルトラスト諮問会議」議員,東芝データ「プライバシーに関する社外有識者会議」議員
主な著書に,『憲法学のゆくえ』(日本評論社,2016年〔共編著〕),『プライバシーの権利を考える』(信山社,2017年),『おそろしいビッグデータ』(朝日新聞出版社,2017年),『AIと憲法』(日本経済新聞出版社〔編者〕,2018年)などがある.

大前学氏

講 演 者
大前学氏(慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 教授)

演  題
自動運転車のための協調運転・遠隔運転の研究の取り組みの紹介

講演内容
現在,自動車の自動運転は,オーナーカー(個人が所有する乗用車),移動サービス(バス・タクシー),物流(トラック)において,それぞれのニーズに合わせた技術の適用がされ実用化が進められている現在,報道や論文等で紹介されている自動運転は,車両単体で計測・判断・走行を行う自律自動運転が多いように見えるが,車両単体での計測・判断に留まらず,インフラや車両と協調すれば,より高い信頼性,より高度な判断,より効率的な走行が実現できる可能性がある.本講演では,自動運転における車両同士の協調,車両―インフラの協調,遠隔運転の技術に焦点を当て,研究の取り組みを紹介し,協調がもたらす効果について考察したい.

略  歴
1995年東京大学工学部産業機械工学科卒業,2000年同大学院博士課程修了,博士(工学).同年慶應義塾大学環境情報学部に着任.2005年同大学院政策・メディア研究科助教授,2013年同教授,現在に至る.
 自動車の自動運転,隊列走行,遠隔運転における車両制御の研究に従事.タマサート大学シリントーン国際工学部(SIIT) Visiting Fellow(19年), NEDO SIP第2期自動運転ピアレビュー評価委員(19年),経済産業省 自動走行ビジネス検討会人材戦略WG構成員(18~19年),日本自動車研究所 安全性評価事業推進員会委員(18年~),NEDO省エネルギー技術戦略委員会運輸WG構成員(13,14,19年),内閣府 SIP自動走行ピアレビュー評価委員(18年),内閣官房 道路交通分科会 安全運転支援・自動走行システムロードマップ検討WG 構成員(13年)など.