一般社団法人 情報システム学会
一般社団法人情報システム学会
概要
 情報システム学会(Information Systems Society of Japan)は,人間中心の情報システムを志向し,ビジネス・研究領域の融合や情報システム人材の育成を目的とした学会です。本学会は、日本学術会議認定した「協力学術研究団体」です。
情報システム学会での“情報システム”の捉え方
“情報システム”は
あなたに優しいものですか?
あなたに有益なものですか?
あなたに何かを強いていませんか?
そして,あなたは“情報システム”を
十分に使いこなしていると実感していますか?
“情報システム”は
人間活動を含む社会的なシステムです。
豊かな情報空間をもたらします。
単なるコンピュータ応用システムではありません。
人間の情報行動を支え,発展に寄与するものです。
組織活動に柔軟と革命を与えるものです。
2018年 伊藤重隆会長 新年ご挨拶
一般社団法人 情報システム学会 代表理事 会長 伊藤 重隆

 皆様、明けましておめでとうございます。皆様に取り本年が、より良い年でありますようにお祈り申し上げます。
 今年の干支は、戌です。酉年の翌年と言うことで成果の刈り取りの年ともいわれています。また、犬は子供を多く生み安産なので大変に縁起が良いと言われていますので、戌年を良い年にしたいと思います。
 昨年を振り返りますと、米国では大統領が交代し大統領自身がソーシャルネットワークを利用し自身の意見を述べるスタイルが多く見られます。が一方ではマスメディアに対しては公平に見解を示すことに消極的であるようにも感じます。ソーシャルメディアについては、その利用方法によっては一方的に個人攻撃に利用し、例えば学校内でのいじめにつながるケースもあり社会問題となっています。また、ソーシャルメディアに掲載されている情報が偽情報で大衆を誤った方向に誘導するものも散見されます。大きな倫理問題であると思います。また、昨年、大きなニュースになったのが品質問題であったと思います。一部の大企業で品質管理に要員確保がむずかしい、また、コスト削減要請から品質管理部門を効率化し人員削減した結果、不適切な品質管理となってしまったとのことです。 この問題についての中間報告から伺えるのは、現場では品質管理不正を実施しているとの認識があり経営も容認していたと見られる点です。従来、日本企業は製造業を中心に現場の意見、声を大事にして企業経営者は現場意見を経営に反映していたと言えると思います。しかしながら今回の問題から言えることは、一部大企業では現在まで現場からの情報は軽視、無視され企業財務が優先されたと言えると思います。品質確保に要する費用、要員はコストであり、問題が生じても企業経営と直結しないと判断されたと言えるのではないかと思います。大変、残念なことで企業経営として大いに反省し必要な改善を実施すべきと考えます。
 では、この状況を情報システムとして捉えた場合、正確な情報収集がされていない、判断されない、企業経営者と現場とのコミュニケーションが大幅欠如と言えるのではないでしょうか。現在、人工知能、ロボット、ビッグデータ、デジタル情報の活用、仮想通貨、IoT(Internet of Things)、第4次産業革命、Society5.0等の言葉が見られます。これらの情報技術、概念に共通するのは、『情報』、『情報システム』であると考えます。企業活動は人間活動に支えられています。たとえ、高度な情報技術を利用する場合においても基本的な仕組みについて人間活動を意識した人間中心の情報システムとして明確に構築していくことが必須であると思います。
 今後もある目的を達成するための情報技術が多数、社会に提供されると思います。しかしながら一方では、人間から見て安全な、信頼性のある、生命を尊重する社会とするための基本的な考えの確立が必要になると思います。このためには幅広い思考が益々、重要になります。当学会として、今後も実証的な研究と並行して文理融合の幅広い思考を反映した情報システムの一般理論確立が必要と考えております。皆様と共に、継続的に元気に無理なく努力したいと思います。
 末筆ながら、本年2018年が皆様に取りより幸せな年でありますようにお祈り申し上げます。
以上
2018年(平成30年)1月1日

 
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