情報システム学会 メールマガジン 2010.1.1 No.05-09 [9]

(第6回 情報システム学会 全国大会・研究発表大会)
ベストプレゼンテーション賞 受賞の言葉

国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 砂田薫

 第6回全国大会・研究発表大会では、「デンマークに見るユーザー中心の情報化」と題して発表を行いました。それが、思いもかけず、第1回「ベストプレゼンテーション賞」受賞という嬉しい結果となり、驚くとともにたいへん光栄に思っております。ありがとうございました。
 私は2009年11月と2010年9月の2度にわたって、デンマークの行政・医療・教育の情報化についてヒアリング調査を行ってきました。今回の発表はその調査報告に若干の考察を加えた内容です。ちなみに、2007年の本学会口頭発表でもノルウェーの電子政府について若干触れました。
 そもそも、なぜ私が北欧の国に関心を抱くようになったかと言えば、「あらゆる人々のための情報社会」というEUがかつて掲げた目標に、北欧諸国がもっとも近づいているように思えるからです。そして、北欧に見られるユーザー・ドリブンな情報化は、「人間のための情報システム」を追究する情報システム学会の理念とも重なるものがあるのではないかと感じています。
 「自分の情報システム」「人間になじみのある情報システム」という概念を教えてくださった浦昭二先生をはじめとして、これまでに情報システム学会の皆様からたいへん多くのことを学んできました。このたびの受賞もそのようなご教示の賜物とありがたく受け止めております。あらためて、ここに深く感謝申しあげます。