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         情報システム学会 メールマガジン
                 2009.3.25 No.03-12

[1] 2009年度情報システム学会総会のご案内(5月30日開催)
[2] 第2回シンポジウムのご案内(7月11日開催)
[3] 研究会便り
   第17回「情報システムのあり方を考える」会の開催報告
[4] 会員コラム
   「モバイルソリューション市場の最新情報と方向性」(上田拓右)
[5] 新連載「著作権と情報システム:第1回」(田沼 浩)
[6] 連載「実践知としての情報システム教育を考える:第6回」(小林義人)
     「[III]情報社会における競争力の源泉を見極める
               (1)情報システムとは何か?」
[7] 連載「プロマネの現場から:第12回」 (蒼海憲治)
      「システム構築における「トリアージ」」
[8] 連載「情報システムの本質に迫る:第22回」(芳賀正憲)
      「情報システムにおけるコントロール」
[9] 第46回理事会報告(3月21日開催)
[10] メルマガ編集委員募集&編集長交代のお知らせ

<編集委員会からのお知らせとお願い>
 今号より、新連載「著作権と情報システム」がスタートします。
 皆様からのISSJメルマガへの寄稿をお待ちしています。自薦・他薦を問い
ませんので、情報システムにまつわる様々なご意見をお気軽にお寄せくださ
い(非会員の方も、会員の紹介があれば寄稿いただけます)。
 また、会員組織による人材募集やカンファレンス、セミナー情報、新書の
紹介など、会員の皆様に役立つ情報もお知らせください。
 宛先は、メルマガ編集委員会(issj-magazine■issj.net)です。
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[1] 2009年度情報システム学会総会のご案内(5月30日開催)

 2009年度(第5回)情報システム学会総会を以下のとおり開催いたします。
奮ってご参加ください。
 日時: 2009年5月30日(土)13時30分〜17時20分
                (17時30分より懇親会)
 場所: 日本ユニシス 本社
     〒135-8560 東京都江東区豊洲1-1-1
       http://www.unisys.co.jp/com/honsha.html

<総会>(13時30分から15時)
 議案の審議・その他
 会長挨拶
 閉会

<講演会>(15時10分から17時20分)
 講演1「基礎情報学から見たネット社会」
   西垣 通氏  東京大学教授
 講演2「プロダクト志向あってのプロセス志向
         見える化、測る化の実態と挑戦」
   細川 泰秀氏 (社)日本情報システム・ユーザー協会 専務理事

(注)内容等については変更されることがありますので、ご承知おき下さい。

<懇親会>(17時30分から19時)
   会費:2000円 (当日、会場受付にてお支払いください)

・講演会・懇親会は、会員以外の方も参加可能です(無料)。
・会員以外で参加ご希望の方は、事務局(issj-office■issj.net)までメー
 ルでお申し込み下さい。(当日参加も可)
・その他問い合わせ先:情報システム学会事務局(issj-office■issj.net)
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[2] 「第2回シンポジウム」開催のご案内(7月11日開催)
  テーマ「情報システム人材の育成〜感性と論理の新たな対話を求めて」

 情報システム学会では7月11日に下記の要領でシンポジウムを予定してお
ります。昨年度の総会で御講演いただき、多くの学会員から再度のリクエス
トをいただいた青山学院大学佐伯教授に基調講演をしていただきます。そし
て、情報システム学会でも重要なテーマの一つである人材育成について、皆
様とともに議論をして方向性を見つけていきたいと思います。会員の皆様は
もちろん、会員でない方も是非奮ってご参加ください。

 日時:2009年7月11日(土) 13時〜19時30分(懇親会含む)
 場所:慶応大学日吉(来往舎)
    http://www.keio.ac.jp/ja/access/hiyoshi.html

・プログラム(13時〜17時30分)
<基調講演>(13時〜14時)
 佐伯 胖氏 青山学院大学社会情報学部教授、東京大学名誉教授
  要旨:ケンブリッジ大学のサイモン・バロン=コーエン教授によると、
  人間の脳には、主に男性脳において優勢的な「合理的システム化」思考
  の 機能と、女性脳において優勢的な「協調・共感」思考の機能の二つ
  がある。
  男性優位に進められた近代科学と産業組織は、論理性と経済性を焦点化
  する「システム化」思考のみを重視してきたが、それによって周辺の人
  や物、状況の変化に対応する気配りや感性の情報取得とその処理が置き
  去りにな ってきている。講演では、アフォーダンス知覚や状況論をベ
  ースとした「共感システム処理」と、論理性と経済性を追求する「合理
  的システム処理」の相互対話こそが重要であることを明らかにする。

<講演>  (14時〜15時)
 (1)小林義人 エム・スクエア代表取締役(当学会人材育成委員会委員)
 (2)江島夏実 コンピュータ教育工学研究所代表取締役(当学会研究会主査)

<パネルディスカッション>(15時30分〜17時30分)
  モデレータ:岩崎慎一 朝日ネット主任研究員(当学会理事)
  パネリスト:佐伯先生、小林氏、江島氏
  今後の情報システム教育の進むべき方向について議論

<懇親会>グリージュマルシュ(18時〜19時30分)
<参加費>
  プログラム  会員 無料 非会員 ¥2,000
  懇親会    会員、非会員とも  ¥2,000

企画・運営:研究普及委員会 金井一成、柏木直哉
           理事 乾昌弘
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[3] 研究会便り
「情報システムのあり方を考える」研究会 開催報告

 2009年3月14日 午後1時30分〜午後5時まで、第17回「情報システムのあ
り方を考える」研究会を開催しましたので概要をお知らせします。
 開催場所:慶應義塾大学理工学部創想館2階 ディスカッションルーム7
 参加人数 28名でした。
 第1部:「IT立国エストニア」
 第2部:「年金記録管理システム問題と情報システムのあり方」
**開催報告全文は
   ・・http://www.issj.net/mm/mm0312/mm0312-3.html

 皆様のご支援により、3年間に亘る研究会活動の幕を閉じることができま
した。ありがとうございました。          主査   伊藤重隆
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[4] 会員コラム「モバイルソリューション市場の最新情報と方向性」
     株式会社アイ・ブロードキャスト 代表取締役 上田 拓右

 当社はモバイル向け画像、動画像、Flashの配信プラットフォーム・ソフ
トウェアの開発・販売をしているソフトウェアメーカーです。この度は情報
システム学会の趣とは違うかもしれませんが、当社のビジネスドメインであ
るモバイルソリューション市場での最新情報や、その方向性などを紹介させ
ていただきます。
**全文は・・http://www.issj.net/mm/mm0312/mm0312-4.html
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[5] 新連載「著作権と情報システム 第1回」
          司法書士/駒澤大学  田沼 浩

 中世以降のヨーロッパでの活版印刷術の発達によって大量の印刷・出版が
可能となり、紙という媒体を通してこれまでより大量の情報が広範囲に流通
を始めた。このような印刷術は原作から大量の複製物を可能とするものであ
り、当然勝手に複製物をつくる者も現われた。新たな作品を制作する場合だ
けでなく、古典などの作品を翻訳する場合にも、資金や時間を費やさなけれ
ばならない。著作権はこのような複製させないために国家などから経済的な
独占を法的に付与される出版特許制度から始まった。
**全文は・・http://www.issj.net/mm/mm0312/mm0312-5.html
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[6] 連載「"実践知としての情報システム教育を考える"
   〜論理的思考力とコミュニケーション力を身に付ける〜」
 「第6回 [III]情報社会における競争力の源泉を見極める
        (1)情報システムとは何か?」     小林 義人

 世界史を紐解くと 100年超の長い時間軸で、その時代の世界をリードし隆
盛を極めた国々の栄枯盛衰を振り返ることができます。経済発展の基礎には
科学技術の発明・発展があります。時代の先頭集団は、技術の潮流の大きな
変化を自ら創造したか、上手にキャッチアップすることによって、産業の競
争力を高めてきたことを観察できます。日本も戦後から 1990年代初頭まで
の、いわゆる工業社会と画期できる時代の過程で豊かな経済社会を築くこと
ができたといえます。
 しかし、その後のバブル崩壊後の今日に至る過程は同時に、90年代から普
及した Web文明が情報社会へのパラダイムシフトを加速した時代に呼応して
います。経済社会の基礎条件は、情報技術(ICT)基盤によって、世界を空
間と時間の両面から生息圏として一体化し同時性を高めたことによって大き
く変容しています。

 この「情報社会の意味するところ」について、前メルマガ(第5回)でレ
ビューしました。情報化社会は、思考様式が「オープン」「グローバル」
「多様な専門性」に広がるフラット化された社会として特徴づけられます。
分散された知能が「協調行動(チームワーク)」を通して相互に活用し統合
されることによって、様々な問題を自律的に解決することが期待されていま
す。
**全文(PDF形式)は・・・
  http://www.issj.net/mm/mm0312/mm0312-6.pdf
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[7] 連載「プロマネの現場から」第12回
  「システム構築における「トリアージ」」   蒼海 憲治

 3月も末、春を間近に迎え、数年前から国家的なリスクの1つとなってい
るパンデミックの危機ですが、今年は無事に回避することができたのでしょ
うか。
 先日見た映画「感染列島」は、このパンデミックの世界を見事にシミュレ
ートしています。2011年のお正月、パンデミックが日本を襲います。感
染から一週間足らずで、数千人が亡くなります。ライフラインは破綻・・新
種のウィルスはなかなか発見されず、発見された後も、感染経路は特定され
ない。さらに、感染源が分かってからも、治療法の確立までに時間がかかり
ます。全国民の3分の2が罹患し、1千万単位の人が死に至る・・映画のた
め、WHOの予測よりも誇張されているきらいはありますが、万一実現した
場合、悪夢といえばこれほどの悪夢はないかもしれません。
 最近のセミナーのお知らせ等を見ていると、パンデミックを取り上げ、各
企業においてのパンデミック対策のためのビジネス・コンティンジェンシ
ー・マネジメントのあり方やそのマネジメント・プランを考えるものもあり、
関心が高まっていることを示しています。
 ところで、この映画「感染列島」の描く悲惨なパンデミックの世界の中で、
特に印象に残ったのは、病院に大挙して押し寄せる患者に対して、圧倒的に
少ない医師・看護師・医療機器・施設等のリソース・・この状況下で、誰を
治療し、誰を治療せずにおくか、という「トリアージ」が実践される姿でし
た。
**全文は・・http://www.issj.net/mm/mm0312/mm0312-7.html
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[8] 連載「情報システムの本質に迫る:第22回」
   「情報システムにおけるコントロール」   芳賀 正憲

 金融危機の深刻化にともない、昭和の金融恐慌で破たんした鈴木商店のこ
とが、テレビや新聞でよく取り上げられています。3月4日のNHK「その
時 歴史が動いた」(経済危機、世界を揺るがす)では、2001年に引き
続いて再び鈴木商店を登場させ、また、昨年末の日経新聞「エコノ探偵団」
は、100年に1度の経済危機で名門企業がどれだけ大変だったか、後継企
業の大手商社・双日を訪ねて、鈴木商店の事例をレポートしています。
 鈴木商店は、砂糖などを取り扱う、文字どおり1商店から出発したのです
が、明治から大正にかけて大躍進を遂げ、一時は三菱はもちろん、三井も凌
駕する大財閥になってわが国経済を席巻しました。破たんしたとき支配・関
係していた会社は約50社に及び、双日を初め、IHI,神戸製鋼、帝人、
商船三井、サッポロビールなど、後継企業の多くが今日も産業界の中核をな
して活動しています。
 鈴木商店に丁稚奉公にはいり、その後番頭として鈴木商店を世界に雄飛す
るコンツェルンに成長させた立役者が金子直吉です。金子直吉は高知で生ま
れ、生家が貧しかったため小学校にも上がれず、子どものときから紙くず拾
いやいくつかの店の丁稚奉公をしていましたが、20歳のとき、青雲の志を
もって神戸に出て鈴木商店にはいりました。8年後、店主が亡くなるのです
が、直吉は卓越した企画力・交渉力をもとに、らつ腕をふるって鈴木商店を
発展させていきます。政治家に接近して事業を拡大することもあったため、
政商ともみなされ、また、米の買占めを行ない暴利をむさぼっているとの風
評から、米騒動で本店が焼き打ちにあい、金子直吉の首には懸賞金がかけら
れていたといいます。
**全文は・・http://www.issj.net/mm/mm0312/mm0312-8.html
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[9] 第45回理事会報告(2009年3月21日開催)

議題
(1)入退会の審議
(2)役員選挙について
(3)第5回総会について
(4)2008年度活動報告及び2009年度計画
(5)第5回全国大会・研究発表大会報告
(6))第2回シンポジウム報告
(7)定款の改定について
(8)その他・報告事項
**議事録は、追ってこちらに掲載・・・http://www.issj.net/gaiyou/rijikai.html
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[10] メルマガ編集委員募集&編集長交代のお知らせ

 ISSJメルマガの編集活動にご協力いただける「メルマガ編集委員」を募集
中です。主な活動内容は、月1回の編集会議への参加、コラム・連載・イン
タビュー等の企画および原稿執筆依頼です。自薦、他薦を問いませんので、
会員の皆様の積極的なご応募をお待ちしています。
 また、次号(4月号)から編集長が岩崎慎一理事に変わります。会員の皆
様には今後ともご協力をお願いするとともに、メルマガについての忌憚のな
いご意見をいただければ幸いです。
**お問い合わせ、ご連絡は・・・issj-magazine■issj.net 宛てに。
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するものではありません。
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 編集委員:乾昌弘、岩崎慎一、小林義人、杉野 隆、芳賀正憲(50音順)
 編集顧問:上野南海雄
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