情報システム学会 メールマガジン 2007.6.25 No.02-03 [1]

理事が語る

魚田勝臣(ISSJ総務委員長:専修大学)

 5月の総会で理事に再選され総務委員長を拝命しました魚田でございます。学会設立に携わり理事に選任されてから2期目に入ります。私は,これまでの個人の活動を中心にした学会運営を,組織としての活動に段階的に移行して,学会の基盤を堅固にし更なる発展を遂げる仕組み作りに努力したいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

 学会が発足して2年あまりの間に総会,研究発表大会や研究会等の活動が出そろい,会員の参加を得るとともにその数も増加し,ご同慶の至りであります。これまでの活動は,どちらかと言えば個人の献身的なご尽力によって実現されてきたと思います。活動を更に活性化させ継続して発展させるために,より組織的に活動すべしと言う考え方で,総会において組織構成が改訂されました。総務委員会は
  「組織管理,文書管理,理事会および総会」
を担当することになりました。私は,これらを遂行するために,当面の重点事項として,
  「会員サービス,学会の社会からの認知と貢献および理事会運営」
を選んで,それぞれを活性化する仕組みを作り実施したいと考えております。

 最初に「会員サービス」ですが,会員の皆様が今以上に学会を身近に感じられ気軽に参加できるようにする必要があろうかと思います。そのためには研究会やシンポジウムなどの催事をいろいろな手段で,あまねく迅速にお知らせし会員相互の情報交換を活発にする仕組みが必要と考えております。一方,本学会の大きな特徴であります「年会費を支払えば,研究会はじめほとんどの催事に無料で参加できる」ことを喧伝して,会員としての利点を享受していただくとともに会員増加を図りたいと思っております。

 2点目の「学会の社会からの認知と貢献」でありますが,何はともあれ
  「日本学術会議協力学術研究団体」
の称号を受け,公の立場からの認知を得たいと思っております。
 その上で,最近次々に発生または発覚する社会的な問題(社会保険庁のずさんな情報処理等)について,問題の本質や解決の道筋などに関し,
  情報システムを「人間活動を含む社会的なシステムである」と認識する
情報システム学会ならではの情報発信ができればと願っております。学会は個人の資格で参加されているとはいえ,それぞれが組織の一員としての制約を受けますが,それらに配慮しつつ永続できる形で社会に情報発信すべきではないでしょうか。

 3点目の理事会運営についてですが,数多の案件がありますので
   「案件の整理と優先課題の選択,担当部署の明確化と進捗管理」
を行うための仕組みを作り,着実に処理していきたいと思っております。また,第4回総会(2008年)についても,できるだけ早く日取りや会場を仮決定して,多くの方の参加の下に企画を進めたいと思っております。

 以上,現在考えている事柄をお話しいたしましたが,皆様のご理解の下,ご支援をお願い申し上げます。