情報システム学会 メールマガジン 2009.6.25 No.04-03 [5]

第3回情報システム学懇話会報告

企画委員会
平成21年6月12日

1.実施日時  6月11日(水)18時〜20時15分

2.場所    専修大学神田キャンパス7号館 7A会議室

3.参加者   19名

4.内容

・話題提供者 松本秀之氏((株)野村総合研究所金融フロンティア事業本部金融先端ビジネス企画部
・ロンドンの日系証券会社の情報システム部門でGlobal Back Office Systemの開発業務に従事しながら,ロンドン大学Birkibeck CollegeのComputer Science and Information Systems研究所で情報システム学のPh.D取得に取り組んだきっかけ,2007年に取得するまでの5年間の悪戦苦闘について,興味深い紹介があった。1年目,2年目に受けた指導教授からの質問攻め,3年目以降に,さまざまな学会での研究発表,学位論文にまとめるために要となる,研究テーマ,研究手法(と哲学的立脚点),研究成果をどのように設定していったかについて話された。また,研究手法,研究成果の示し方などをアメリカと対比して紹介された。さらに,英国における初等中等教育の実情について,地理,歴史などを挙げて紹介された。
・プレゼンの間,またプレゼン後にも出席者間で活発な議論が行われた。

5.アンケート結果

(1)今回のテーマ,運営について おおむね良好であった。
・研究をテーマにしたのが良かった。
・もう少し討議の時間が欲しかった。適切であったとの意見もあった。
(2)今後取り上げてほしいテーマ
・情報システムの信頼性(社会における)
・クラウド・コンピューティング
・ITガバナンスに関するケーススタディ
・実務家(産業界)の方が主役になるテーマもあった方が良い。
・情報システム学の研究方法について掘り下げて欲しい。

6.今後の進め方
本年秋に2009年度第2回を実施する予定である。

以上