情報システム学会 メールマガジン 2007.6.25 No.02-03 [3-4]

「グローバル・アライアンス研究会」 の活動について

<今年度の活動状況>

 昨年,マクロでのアライアンス要素の洗い出しを行い,アライアンスを計画する上で思考すべきフレームと視野を定めました。今年度は,ミクロで,実際にBtoBのアライアンスを試行錯誤して,研究の成果検証を実地で行っています。
 同時に,昨年来から続いている東南アジア圏の現地レポートを最新のものにアップデートしています。今回はカンボジアについての最新レポートをお伝えします。カンボジアは中国製品や農産品の迂回貿易経路として活用され始めているという側面も,最近,帯びてきました。

 以下は,現地に在住しているインサイト・コンサルティングCEO,早川からのレポートです。

(槇本健吾)

<カンボジア現地報告>

 既にプノンペンに1年おります。現地で観察したカンボジアの首都プノンペンの今をお伝えします。定量的な厳密さを追及する代わりに定性的にイメージ喚起力に富む報告を目指します。

*位置:東南アジアの真ん中にタイがあり,その東がカンボジア,そのまた東がベトナム。タイの西がミャンマーで,その南の半島部分がマレーシア,その先端がシンガポール。タイ,カンボジアの北がラオス,そして中国というのが大づかみな地理感です。
*人口:カンボジアの人口は1,300万人ほど,プノンペンの人口は100万人。国全体でタイのバンコクの人口とほぼ同じ。プノンペンは日本 の政令指定都市最低人口くらい,という規模感です。
*民族構成:Wikipediaには,クメール人が90%,ベトナム人が5%,中国人が1%。その他の少数民族が4%住んでいるとあります。
 正確にはクメール系カンボジア人,ベトナム系,中華系カンボジア人というべきでしょう。これはカンボジア国籍を有する(とはいえ,出生届もしていな住人が多くいるので,戸籍・パスポートがあるという 意味ではない)住民に関することで,ベトナム,中国からの出稼ぎ者はさらに多くいます。現地では中国人は5%いるという統計も見ましたが,その場合の中国人が中華系カンボジア人を意味するのか,中からの出稼ぎ者を含むのか,台湾系か,大陸系かなど不明です。
 最貧国カンボジアに,更に中国から国境を越えて出稼ぎ者が多数存 在していることに注目できます。

(早川賢雄)