情報システム学会 メールマガジン 2007.6.25 No.02-03 [3-2]

「産業界からの論文発表を促進するための研究会」 より

 産業界における事例研究論文の候補を募集しています
  *身近にある論文になりそうな事例を紹介ください。
  *論文を著すことは、自分や会社の成長を促すことになります。
  *さらに、論文の生産は情報産業ひいては社会の発展に寄与すること なります。
  *気軽にこの研究会に参加して活動と雰囲気を知ってください。

 情報システムの企画・構築・運用に携わる経験やシステム利用に関わる経験は、他の情報システムに関わる人にとっても貴重な情報となります。
 この貴重な体験を事例研究論文として積極的に発表することは、経験を一般化する作業を通した自己の知識や能力の向上、および個人の社会的価値の向上に役立つだけでなく、個人個人の論文が蓄積・共有されることにより日本の情報サービス産業全体の知識としてその発展に寄与することも意味しています。

 本研究会では産業界からの論文投稿や執筆相談が少ない現状を踏まえ、現場で活躍されている会員の皆様による論文作成を促進する活動を行なっています。今回その一環として、候補論文を広く募集いたします。論文作成の意義を理解頂き、身近に論文になりそうな新しい経験や知見をお持ちの方は気軽にお問い合わせください。
 論文作成の経験がない場合、どのように書けばわからないというケースが非常に多いことから、研究会では指導だけでは十分でないと考えています。著者が独力で論文作成ができる力を身につけられるよう、研究会では候補論文の具体的な事例毎に、本人を含めて参加メンバーによる多面的な意見交換を行なっています。

 論文の生産は、その蓄積により日本の情報サービス産業全体の発展に寄与することから、企業にとっても自社の社会的貢献度が向上することに結びつきます。「論文を書く暇があれば新しい仕事を」と考えてしまいがちですが、目先の仕事に追われていると産業界全体で知識の共有ができず、将来日本における情報サービス産業が立ち行かなくかもしれません。企業の社会貢献も企業の評価に重要な要素となりつつあることも考慮頂き、企業からの会員の皆様にも、身のまわりを見直して候補論文となるような事例を発掘する努力と、論文作成が可能な環境の提供にご協力頂けますようお願いいたします。

 事例研究論文の作成を希望者されるかたは月1回程度開催している研究会に是非ご参加くださるようお願いいたします。
 参加される場合は、以下の事項を事前にできる範囲で整理しておいて頂けるようお願いいたします。記述内容に基づいた的確な意見交換や質疑が可能となります。
 1) 目的:なぜ事例を実行したかの説明など
 2) 背景:先行研究・文献による現状分析(社内だけではなく他社を含めた 動向・現
状など)
 3) 問題点:解決しようとする内容を明確にする
 4) 問題解決の視点:
 5) 解決方法:視点に基づいた方法の提示
 6) 実装内容:試みた内容
 7) 得られた結果

 問合せ先は以下のメールアドレスに、「産業界からの論文発表を促進するための研究会」の件名でお送りください。
   takagi■nuis.ac.jp   高木義和(研究会主査,新潟国際情報大学)