情報システム学会 研究会申請

 研究会名

「情報社会における小・中・高の(数学教育を含めた広い意味の)情報教育を考える会」

    メーリングリスト: joho@ohkawara.net

 


1 主査氏名 町田彰一郎、 所属 文教大学教育学部 教授,
            (教育学研究科、数学教育専修)
  連絡先 〒343-8511 埼玉県越谷市南荻島3337 
             Tel 048-974-8811
             Email machida@koshigaya.bunkyo.ac.jp
2 幹事氏名 本郷 健,  所属 大妻女子大学社会情報学部、教授
            (社会情報学科・社会情報処理専攻)
  連絡先 〒206-8540 東京都多摩市唐木田2丁目7番地1
             Tel:042-339-0058(直),042-339-0036
              Email: t_hongo@otsuma.ac.jp

 

テーマ設置の趣旨:

18世紀中葉に英国で起こった工業化の波は、農業化から工業化への大きな変動の中、100年ほどかかって公立学校制度を生んだ。その直前に日本は明治維新を断行して近代社会の仲間入りをした。工業化は、地域の疲弊と都市の勃興、親子間の断絶と新しい技術を身に着けた新しいタイプの人間を生み、社会は大きな変動を繰り返していた。今日、これとある意味では類似の現象が、工業化から情報化への変容という形で進行している。個から個への情報によるグローバルなコミュニケーションに基づく社会が実現されると、仕組みが見えない社会が到来し、社会は混乱し、公教育の目的、手法も不透明なものとなっている。アバターという仮面をかぶったまま、年齢・性別すら不明のキャラクターに扮してグローバルにコミュニケーションする仮想現実の空間が生まれてきてもいる。こうした中、ICTを使った教育と情報活用能力の育成を主眼とした「情報教育」が立ち上がったが、児童・生徒を取り巻く環境は成立時期よりもさらに進んでいて、必ずしも、その教育が実効あるものになっていないことが指摘されている。

工業化の時代と明らかに違うことの一つは、形を成さない(inform)で見えない(virtual)な情報という概念で事柄が進んでいくことである。もう一度、教育の立場から、情報概念・情報社会・そこでの情報システムを捉え返えす中から、21世紀情報社会における広い意味の情報教育の問題を捉え返してみたい。

 

4 活動計画(概要)

 情報社会における教育の諸課題の検討、現在行われている「情報教育」の実態調査を行い。

その結果に基づいた研究会の内部討論を経て、今日の情報社会における「数学教育も含めた広い意味の情報教育」の洗い直しを行っていきたい。